学生時代の風呂場の鍵交換の思い出

私が初めてドアの鍵の交換をしたのはお風呂のドアに付いている鍵でした。
急いで用を足したい時というのはどうしても急いでドアを開けてしまうもので、それがいけなかったのかお風呂のドアの鍵を壊してしまい、両親にも迷惑をかけてしまいました。
それは私が中学三年生ぐらいの時で、朝起きてしばらくした頃に学校に行く前にシャンプーをしようと思って、急いでお風呂に駆け込んでドアを閉めた時に、お風呂のドア部分から何か異音がしたのです。
あの時のバキッという音は今でも忘れる事が出来ません。
シャンプーをし終えた私がお風呂のドアを開こうとしても、何故かドアが開かないのです。
最初は弟がドアの向こうで悪戯でもしているのかなと思っていたのですが、お風呂のドアの向こう側に誰も居ない事が分かると血の気がすっと引いていきました。
これはお風呂の中に閉じ込められたと気付き、大声で家族を呼んで何とか気付いてもらう事が出来ました。
母親が驚いてドアを何度も開けようとしても開かない為に、お風呂のドアのガラス部分を少しだけ割って、こちら側にドライバーを手渡してくれたのですが、両方からどうにかしようと、あちこちのネジ穴を回してみたりしてもどうにもなりませんでした。
どうやら壊れた鍵部分を交換しない事にはどうしようもないと分かり、当時は冬だった為に寒くなってきた私は湯船にお湯を張って、そこで鍵屋さんが来てくれるまで、学校にも行けずじっと過ごす事になってしまいました。
しかし予想外だったのが鍵屋さんが思ったよりも早く来てくれたということです。
来るのも早ければ鍵交換にかかる時間も素早いもので、その日は学校を休むしかないと思っていたのですが午後の授業からは、何とか出られそうだという事で母親が急いで車で学校まで私を送ってくれました。
私がもっとお風呂場のドアの扱いにもっと慎重だったならば、壊れる事はなかったかもしれませんし、母親に学校まで送らせる事もなかったかもしれません。
今ではドアの扱いには慎重になり、古いドアがあれば直ぐに鍵を交換してもらう様にしています。