鍵の交換って、何かきっかけがないとしないですよね。
私自身も考える事すらありませんでした。
でも私の友人がある事件に巻き込まれて以来、定期的に交換するようになったんです。
その事件は、本当に恐ろしものでした。
当時20歳だった私と友人は、大学に近くの安アパートに隣同士で部屋を借り住んでいました。
隣同士という事もあって、ほとんど毎日どちらかの家に集まってご飯を食べたり、お酒を飲んだりしていたのですが、夜誰もいないはずの友人の部屋から、何か物音が聞こえるようになりました。
最初はたまにだったので気のせいかと思うようにしていたのですが、だんだん私の部屋に友人が来ているときは毎回のように物音がするようになりました。
私たちはだんだん怖くなり、ある日大学の男友達に私の部屋に来てもらって一緒に物音を聞いてもらう事にしました。
ところが男友達が来ている時に限って、その物音はしないのです。
その後も何度か来てもらったのですが、男友達がいるときは全く聞こえていません。
結局男友達には、幽霊だとか冷やかされる始末でした。
実際物音がするだけで、何か盗られたりしているわけではないし古くてボロいアパートだったので、私たちも幽霊かと信じかけたころついに事件は起きました。
友人が部屋で寝るのが怖いというので、私の部屋に止めることになったのです。
そしていざ就寝しようとしていたとき、友人が携帯を部屋に忘れてきた事に気付きました。
その日はめずらしく物音もしていなかったので、友人が一人で部屋に取りに戻りました。
しばらくして戻ってきた友人を見て、私はとても驚きました。
友人の顔がこの上ないくらい真っ青なのです。
理由を尋ねると、なんと友人のベッドに知らない男が寝ているというのです。
私たちは慌てて警察を呼びました。
その男は以前友人の部屋に住んでいた住人で、スペアキーを持ったままだったのです。
本来は空き巣目的で忍び込んだらしいのですが友人がかわいかったのでそのままストーカーになったという事でした。
私はこの事件をきっかけに、定期的に鍵を交換することに決めました。
賃貸物件でも自費で交換するならば、家主に報告さえすればたいていは文句は言われません。
自分の身は自分でしか守れません。
女性のみなさんには特に鍵の定期交換をお勧めします。